No15;春日大社(奈良)
参拝:2020年1月4日 11時
奈良時代の初め、平城京鎮護のために茨城県鹿島神宮の武甕槌命を御蓋山の山頂に祀ったのが起こりとされています。神護景雲2年(768)称徳天皇の勅命により、現在の場所に社殿を造営し千葉県香取神宮から経津主命、大阪府枚岡神社から天児屋根命、比売神をあわせて祀りました。平安時代になると皇族や貴族の春日詣もさかんとなり、20年ごとの式年造替の確立に伴い、本殿以下各社殿は現在のような規模になりました。また中世以降になると武家や庶民にも信仰がひろまり、全国各地に3000社を超える分社がつくられるまでになりました。“万燈籠”で知られるさまざまな形の釣燈籠、石燈籠の多くは庶民の寄進によるものだということからも、庶民信仰の深さを伺い知ることができます。毎年2月節分の日と8月14・15日にすべての燈籠に火を入れる“万燈籠”の行事が行なわれ、その幻想的な美しさに、多くの参拝客が訪れます。